ブルーライトの見すぎに注意!瞳の健康を考えよう

目の負担が増加中!スマートフォン見すぎてませんか?

現代人の目は、紫外線や着色光(LED灯、TV、パソコンの光)によって、大きなダメージを受けています。

特にスマートフォンやタブレット端末が普及し、いまや未就学児からディスプレイ操作をしています。

 

図. 2016年スマートフォンのネット利用時間(2016年項目別)

(平日1日あたり、利用者ベース、全体・年代別)

(出典)総務省情報通信政策研究所「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」

ディスプレイから発せられている青色光(ブルーライト)は、目や身体に大きな負担をかけると言われています。

厚生労働省のガイドラインでも「1時間のVDT(デジタルディスプレイ機器)作業を行った際には、15分程度の休憩を取る」ことが推奨されています。

 

天然のサングラス = ルテイン =

ルテインは緑黄色野菜などに含まれる天然の色素です。

特徴としてパソコンやLED光に多く含まれている青色光(ブルーライト)を吸収する働きを持っています。
体内では瞳の奥に存在する『黄斑部』というところに局在しています。その他にも皮膚や子宮などにも存在しています。
ルテインは活性酸素や酸化ストレスから体を守る抗酸化物質としても働いています。
ルテインは脂溶性のカロテノイドです。オレンジ色をした物質で、「黄斑部」という名前も
ルテインが局在することにより黄色く見えることから来ています。
身体の健康維持にとても重要な物質ですが、年齢と共に減少していきます。

身体の中で合成することが出来ない為食事やサプリメントから摂取するのが良いとされています。

 

ルテインの分類

ルテインは天然色素であるカロテノイドの一種に分類されます。カロテノイドはフィトケミカルの一種で、果実や野菜に含まれる、栄養素(タンパク質、炭水化物、脂肪、ビタミン、ミネラル、繊維質、水)以外の成分です。

 

図.ルテインの分類

 

ルテインの他にもトマトの赤い色やブドウの紫色、ニンニクやしょうがなどのにおい成分などがあります。

フィトケミカルは植物が紫外線や虫などの害から自らを守るために作り出した物資とされ、第七の栄養素とも言われています。

ルテインは、ほうれん草、ブロッコリーなど緑黄色野菜に含まれています。しかし、食品からとれるルテイン量はわずかであるため、充分量を摂取しようとすると、ほうれん草はサラダボウル5杯分(約150g、ルテインにして15mg)を食べなければいけません。

ヒトの身体では特に目の水晶体と黄斑部に存在するカロテノイドで、これらの部位が正常に機能するために重要な働きを果たしています。

 

ルテインと眼の関係

ルテインは前述のとおり、水晶体と黄斑部に多く存在しています。

ルテインは眼病にも関わっていることが示唆されています。

黄斑部の病気である加齢黄斑変性症は加齢、高血圧、喫煙、遺伝子等が原因と考えられており、アメリカでは失明の原因第一位にもなっています。

 

図. 目の構造

 

加齢黄斑変性症は治療法は今現在見つかっておらず、今後再生医療の発展などにより、新たな細胞の移植などが考えられています。

 

一度進行したら戻らない病気

加齢黄斑変性症や白内障は水晶体や黄斑部で起こる病気です。

特に白内障が起こる水晶体は再生機能を持っていない為、一度症状が進行してしまうと

元の状態に戻ることがありません。

その為、日ごろから目の健康に注意し、ブルーライトを見すぎないようにし、

ブルーライトカットの眼鏡など目のケアを行うようにしましょう。

 

(本記事はAge Management Press 5号より抜粋)

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